2010年9月24日金曜日

Python 入門(環境構築編 At Mac OSX Snow Leopard)



github に Python 入門的な記事を上げてるのですが、こっちでも紹介したいと思います。環境構築なども含めて。


今回は Mac OSX 10.6 を前提にしています。


ちなみに、github に上げてる記事はこちら→Python 基礎:目次


Python インタプリタのインストール


OSX では、Python インタプリタが大きく3系統に分けられます。



  • デフォルトでインストールされている Python

  • Python の公式サイトにあるインストーラを利用してインストールした Python

  • MacPorts を利用してインストールした Python


これらはそれぞれ、



  • /usr/bin/python

  • /usr/local/bin/python

  • /opt/local/bin/python


にインストールされます。


今回はバージョン管理が簡単な MacPorts 版の Python をインストールしようと思います。


MacPorts のインストール

既に MacPorts がインストール済みの方は読み飛ばしてください。


MacPorts とは、Mac で使用可能なパッケージ管理システムです。


Python 開発で必要なツールはだいたいこれで揃います。


インストーラは http://www.macports.org/install.php からダウンロードできます。


OS のバージョンごとにインストーラが異なるので気をつけましょう。


今回は Snow Leopard のインストーラをダウンロードします。


インストーラでは基本的に [続ける] or [Agree] をポチポチ押してれば問題ありません。


MacPorts 用の PATH設定

以下は bash, zsh 用の設定です。


追記(2010/9/23): 記述修正しました。



PATH=/opt/local/bin:/opt/local/sbin/:$PATH
PATH=$PATH:/opt/local/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7/bin


2行目はこれからインストールする Python 用の記述です。


MacPorts のアップデート

MacPorts を最新の状態にアップデートします。



$ sudo port -d selfupdate
$ sudo port -d sync


Python インタプリタのインストール

今回は Python 2.7 をインストールします。



$ sudo port install python27


これで、後はインストール完了を待ちます(しばらく時間がかかるかもしれません)。


ちなみに、現在 Python は 2.x 系列と 3.x 系列が並行してリリースされています。


2.x と 3.x は互換性が無いため、過去の資産が使えない 3.x よりは 2.x の方が利用される例が多いようです。


そのため、今回は 2.x 系列の最新版である 2.7 で進めることとします。


インタプリタを動かしてみる


まずは、Python が正しくインストールされたか確認します。以下のコマンドを実行して、「Python 2.7」と表示されるか確認しましょう。



$ python -V
Python 2.7


このとき、「Python 2.6.1」と表示された場合、正しく PATH が通ってないことが考えられます。


設定を改めて確認しましょう。


次にインタプリタを動かしてみます。



$ python
Python 2.7 (r27:82500, Sep 23 2010, 18:11:42)
[GCC 4.2.1 (Apple Inc. build 5664)] on darwin
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>>


こんな感じで表示されたら OK です。


では、Hello world を実行してみます。



>>> print 'Hello world!'
Hello world!


次に Python インタプリタを終了します。


Ctrl-D か、exit() と入力すると終了します。


sitecustomize.py の設定


Python はデフォルトだと文字コードが ascii になってるので、これを UTF-8 に変更します。


以下のように、site-packages というディレクトリの中に sitecustomize.py を作成します。



$ sudo vim /opt/local/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/Current/lib/python2.7/site-packages/sitecustomize.py


sitecustomize.py には以下のように記述します。



#!/usr/bin/env python
import sys
sys.setdefaultencoding("utf-8")


easy_install のインストール


easy_install とは、Python のモジュールのインストールやアップデートを行うためのツールです。


Perl の CPAN や、Ruby における RubyGems にあたります。


MacPorts 用の easy_install は、py27-setuptools というパッケージをインストールすると一緒にインストールされます。



$ sudo port install py27-setuptools


easy_install の使い方

引数として、インストールしたいモジュールのモジュール名を指定します。


例えば BeautifulSoup というモジュールをインストールする場合は以下のようにします。


アップデートする場合も同様です。



$ sudo easy_install BeautifulSoup


まとめ


とりあえずここまですれば、最低限の開発環境になってるかと思います。


続きはまたいつか。


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4 件のコメント:

hazisarashi さんのコメント...

$ sudo port install python2.7
では無く、
$ sudo port install python27
じゃないですか?

yono05 さんのコメント...

はい。
$ sudo port install python27
でした。
ご指摘ありがとうございます。修正しました。

fijixfiji さんのコメント...

>ちなみに、github に上げてる記事はこちら→Python 基礎:目次
のリンク先は,
.../python_basic/
じゃなくて,
.../python_basics/
ですね.
ありがとうございました.

yono05 さんのコメント...

> /python_basics/
ご指摘ありがとうございます。修正しました。