github に Python 入門的な記事を上げてるのですが、こっちでも紹介したいと思います。環境構築なども含めて。
今回は Mac OSX 10.6 を前提にしています。
ちなみに、github に上げてる記事はこちら→Python 基礎:目次
Python インタプリタのインストール
OSX では、Python インタプリタが大きく3系統に分けられます。
- デフォルトでインストールされている Python
- Python の公式サイトにあるインストーラを利用してインストールした Python
- MacPorts を利用してインストールした Python
これらはそれぞれ、
- /usr/bin/python
- /usr/local/bin/python
- /opt/local/bin/python
にインストールされます。
今回はバージョン管理が簡単な MacPorts 版の Python をインストールしようと思います。
MacPorts のインストール
既に MacPorts がインストール済みの方は読み飛ばしてください。
MacPorts とは、Mac で使用可能なパッケージ管理システムです。
Python 開発で必要なツールはだいたいこれで揃います。
インストーラは http://www.macports.org/install.php からダウンロードできます。
OS のバージョンごとにインストーラが異なるので気をつけましょう。
今回は Snow Leopard のインストーラをダウンロードします。
インストーラでは基本的に [続ける] or [Agree] をポチポチ押してれば問題ありません。
MacPorts 用の PATH設定
以下は bash, zsh 用の設定です。
追記(2010/9/23): 記述修正しました。
PATH=/opt/local/bin:/opt/local/sbin/:$PATH
PATH=$PATH:/opt/local/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7/bin
2行目はこれからインストールする Python 用の記述です。
MacPorts のアップデート
MacPorts を最新の状態にアップデートします。
$ sudo port -d selfupdate
$ sudo port -d sync
Python インタプリタのインストール
今回は Python 2.7 をインストールします。
$ sudo port install python27
これで、後はインストール完了を待ちます(しばらく時間がかかるかもしれません)。
ちなみに、現在 Python は 2.x 系列と 3.x 系列が並行してリリースされています。
2.x と 3.x は互換性が無いため、過去の資産が使えない 3.x よりは 2.x の方が利用される例が多いようです。
そのため、今回は 2.x 系列の最新版である 2.7 で進めることとします。
インタプリタを動かしてみる
まずは、Python が正しくインストールされたか確認します。以下のコマンドを実行して、「Python 2.7」と表示されるか確認しましょう。
$ python -V
Python 2.7
このとき、「Python 2.6.1」と表示された場合、正しく PATH が通ってないことが考えられます。
設定を改めて確認しましょう。
次にインタプリタを動かしてみます。
$ python
Python 2.7 (r27:82500, Sep 23 2010, 18:11:42)
[GCC 4.2.1 (Apple Inc. build 5664)] on darwin
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>>
こんな感じで表示されたら OK です。
では、Hello world を実行してみます。
>>> print 'Hello world!'
Hello world!
次に Python インタプリタを終了します。
Ctrl-D か、exit() と入力すると終了します。
sitecustomize.py の設定
Python はデフォルトだと文字コードが ascii になってるので、これを UTF-8 に変更します。
以下のように、site-packages というディレクトリの中に sitecustomize.py を作成します。
$ sudo vim /opt/local/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/Current/lib/python2.7/site-packages/sitecustomize.py
sitecustomize.py には以下のように記述します。
#!/usr/bin/env python
import sys
sys.setdefaultencoding("utf-8")
easy_install のインストール
easy_install とは、Python のモジュールのインストールやアップデートを行うためのツールです。
Perl の CPAN や、Ruby における RubyGems にあたります。
MacPorts 用の easy_install は、py27-setuptools というパッケージをインストールすると一緒にインストールされます。
$ sudo port install py27-setuptools
easy_install の使い方
引数として、インストールしたいモジュールのモジュール名を指定します。
例えば BeautifulSoup というモジュールをインストールする場合は以下のようにします。
アップデートする場合も同様です。
$ sudo easy_install BeautifulSoup
まとめ
とりあえずここまですれば、最低限の開発環境になってるかと思います。
続きはまたいつか。
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4 件のコメント:
$ sudo port install python2.7
では無く、
$ sudo port install python27
じゃないですか?
はい。
$ sudo port install python27
でした。
ご指摘ありがとうございます。修正しました。
>ちなみに、github に上げてる記事はこちら→Python 基礎:目次
のリンク先は,
.../python_basic/
じゃなくて,
.../python_basics/
ですね.
ありがとうございました.
> /python_basics/
ご指摘ありがとうございます。修正しました。
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